特別教室棟を通って昇降口へと向かう。
こっちから昇降口に回ると遠回りになってしまう
のだが、こっちからだと誰かに自分の仕事を手伝わ
せようとしている小ずるい先生に出会ったりしない
し、その巣窟である職員室の前を通らずにすませる
ことができる。
まあ、なにより廊下に人が少なくて静かなのが最
大の利点だが。
ほらたった今も乾いた破裂音が……。
なんだなんだ?
……まあ、なんとなく予想はつくけどね。
俺は……
・
きびすを返すと音源のほうに歩き出した
・
まあ、なるようになるさ