月夜野日報号外 |
・月夜野町に怪人あらわる 「夕方から深夜にかけ、月夜野町を怪人が徘徊している」 しかしこの噂が只の噂ではないと見た我々取材班は、早速調査を開始することにした。 7月中旬より、主に月夜野商店街を中心とした駅前一帯に出没するようになったと言われるその人物は、身長2メートル超、体躯はがっしりとして漆黒の衣装に身を包み、足元から異音を奏でながらのそりのそりと歩く姿は、見るものに絶大なプレッシャーを与えるという。果たして彼は本当に人間なのだろうか? 街の声に耳を傾けてみよう。
……いかんせん小学生の言う噂、にわかには信じ難い事実ばかりである。 しかし我々はついに、信頼出来る目撃者の証言を取ることに成功したのだ!
フラワーショップ『苗』の店主、笹川早苗さんによれば、その人物は2メートル以上の背丈に全身黒ずくめ。間違いなく噂の怪人であろう。
何かの暗号なんだろうか……。謎が謎を呼んでいく。 |
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事件は解決の糸口を見せないまま、現在(8月13日)では、その噂も薄れつつある。だが油断は禁物。皆さん、アパートの戸締りには十分ご注意を。
・海には危険がいっぱい なお、この格闘家は月夜野学園高等部の生徒らしい。海岸にいた女性達は「是非是非、連中を撃破してくれた礼を言いたい」と、現在その行方を調査中。 ・小コラム(ス) 夏です。緊張の、夏です。夏といえば、青い海、青い空。今年に限っちゃ恐怖の大王。テポ丼、うな丼、夏みかん。夏の節句に夏日の出。あれ? ところで今年、春とか梅雨とかって、ありましたっけ?
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